こんにちは。管理者のぶおです。今回はタコについてお話しします。
タコは韓国語で「낙지[ナkチ]」と言います。
頭足綱八腕形目に属する軟体動物の一種であるタコは、岩礁、砂地などに生息しており、昔から世界各地で人々の食料とされてきました。
日本語に「土用の蛸は親にも食わすな」と言うことわざがあります。
どうゆう意味?
「夏のタコが美味しいので独り占めしたくなる」という意味だよ。
それだけ夏のタコは美味ってことですね。
もう一つ「麦わらダコに祭りハモ」と言うことわざもあります。
これはどういう意味?
「麦の収穫は6月頃、タコの旬は夏祭りの頃がおいしい」と言う意味。
やはり夏のタコが美味しいって事です。
タコ「낙지[ナkチ]」の名称の由来
タコは漢字で「蛸」と表記しますが、昆虫でもないのになぜ虫偏がつくのでしょうか。
タコのように昆虫ではないのに、虫偏がつく例としては、エビ「蝦」、カエル「蛙」、ヘビ「蛇」と、表記します。
加納善光著『動物の漢字語源辞典』(2007)によると、「蛸(タコ)」は元来、アシナガグモのことで、タコに八本足があるところから、海のクモという意味のようです。
韓国語では、テナガダコを「낙지[ナkチ]」
ミズダコを「문어[ムノ]」と、いいます。
「낙지[ナkチ]」の낙[ナk]は、漢字「絡」
지[チ]は、元々「제[チェ]蹄」、「체[チェ]締」から発音が変化したようです。
漢字の意味から「連なった(絡)、足(蹄)」と、考えられます。
「문어[ムノ]」は、漢字で「文魚」を「문어[ムノ]」と、読みます。
無脊椎動物の中でもタコは、身を守るため変色、さらには色、形を認識できるなど賢い性質から学芸、学問を意味する「文」がついたものと考えられます。
日本語 | 韓国語 |
---|---|
テナガダコ | 낙지[ナkチ] |
ミズダコ | 문어[ムノ] |
イイダコ | 주꾸미[チュックミ] |
タコ「낙지[ナkチ]」の効能や栄養素
高たんぱく、低カロリーで、魚介類の中でもアミノ酸の一種、タウリンを多く含みますので、
肝機能を強化して、血中の中性脂肪や余分なコレステロールを排出する効果があります。
さらには、亜鉛が多く含まれています。
亜鉛が不足すると、味覚障害を引き起こすため、積極的に摂取したい栄養素です。
しかし、食後消化に時間がかかるため、胃腸が弱い方は食べ過ぎないようにしましょう。
タコ「낙지[ナkチ]」の扱い方
生のタコは、内臓を除去して、塩水で時間をかけてしっかりぬめりを落とし洗います。水気を取ってから、すぐに調理、またはラップに包んでポリ袋に入れて冷蔵保存しましょう。
タコの繊維は切れやすく、茹でる前に日本酒や茶葉をひとつまみ入れると臭みがとれ、柔らかく食べやすくなります。
タコ「낙지[ナkチ]」を使った韓国料理
낙치[ナkチ]の中でも、세발낙지[セバルナkチ]という品種は、韓国西部に位置する全羅道[チョルラド]の영암[ヨンアm]でよく獲れ、炒めたり、煮込んだりして調理されています。
首都ソウルの支庁から徒歩数分で行ける武橋洞[ムギョドン]に行くと、1960~70年代頃から낙치[ナkチ]専門店街があります。名物は唐辛子ベースの合わせ調味料で炒めた낙치볶음[ナkチポックm]が有名です。
辛い料理がお好きな方々は是非お試しください。
下の写真のような낙치[ナkチ]や豊富な魚介類が入った海鮮鍋もおすすめです。
そして、最後にご飯、海苔、ゴマ油でリゾットがおすすめです。
韓国西南部に位置する全羅道[チョルラド]ではテナガダコやミズダコがよく獲れ、タコ料理が有名です。中でも、割りばしにテナガダコを巻いてタレ焼きにした「낙지호롱구이[ナkチホルンクイ]」というテナガダコの串焼きが有名です。
テナガダコを生きたままぶつ切りにし、塩とゴマ油で和えたタレに浸けて食べる산낙지[サンナクチ]が有名です。
イイダコのことを주꾸미[チュックミ]といいますが、テナガダコ同様、唐辛子ベースの合わせ調味料で炒めた料理が最も人気があり、こちらも낙치[ナkチ]同様、ご飯、海苔、ゴマ油を混ぜた「볶음밥[ポックmパp]」にして食べます。
주꾸미[チュックミ](イイダコ)は、韓国の全国各地で召し上がることができますが、その中でも首都ソウルの地下鉄1号線、祭基洞[チェギドン]駅と新設洞[シンソルドン])駅の間に位置する龍頭洞[ヨンドゥドン]に専門店街がたくさんあります。
今回はタコについてお話ししました。
韓国へ行く際は、タコ料理一度、食べてみてください。
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