こんにちは。かんしょくキッチン管理者のぶおです。
今回はドジョウについてのお話しです。
「みくらじまにドジョウはいますか?」どう言う意味でしょう。
御蔵島とは東京都伊豆諸島に属する島です。
ドジョウが韓国語で「미꾸라지[ミックラジ]」というため、先ほどの質問をにてみました。
미꾸라지[ミックラジ]と「みくらじま」似てますね。
泥鰌(ドジョウ)「미꾸라지[ミックラジ]」名称の由来
日本語 | 韓国語 |
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泥鰌(ドジョウ) | 「미꾸라지[ミックラジ]」 |
ドジョウは、コイ目ドジョウ科の淡水魚で河川や水田に生息しています。
ドジョウという名称ですが、『語源由来辞典』によると、泥の中に住み、体長が長い姿から「土長」、「泥生」を由来としているようです。
一方、「미꾸라지[ミックラジ]」は、韓国語で「すべすべ、つるつる」することを「미끌미끌[ミックLミックL]」に、「강아지[カンアジ]」(子犬)、「송아지[ソンアジ]」(子牛)などで見られる小動物を表す「아지(アジ)」を組み合わせて付けられた名称と考えられます。
泥鰌(ドジョウ)「미꾸라지[ミックラジ]」の効能
体格ではウナギの方が圧倒的に大きいですが、体格の小さなドジョウ1匹は、ウナギの約10倍ものカルシウムを含み、低カロリーで栄養がある食材です。
ドジョウは各種、細菌やウイルスから身体を保護して体内に抵抗力を高めるレクチン
摺り潰して骨ごと食べるため、骨、歯を構成するカルシウム
保湿、美肌効果があるコンドロイチン
体内に溜まった疲労を解消してくれるタンパク質
視力を保護、改善に効果があるビタミンA
成人病の予防、動脈硬化、高血圧、糖尿病予防の効果を持つDHA、EPAなど不飽和脂肪酸などが豊富に含まれています。
栄養豊富なんですね。
泥鰌(ドジョウ)「미꾸라지[ミックラジ]」を使った韓国料理
日本にも「柳川鍋」をはじめ少なからずドジョウ料理がありますが、
韓国でドジョウ料理と言えば「추어탕[チュオタン]」があります。
「추어[チュオ]」とは「鰍魚」という韓国語の漢字音で発音です。
ちなみに日本語では「鰍魚」はドジョウではなく、「カジカ」という別の淡水魚を意味します。
「추어탕[チュオタン]」は、ドジョウをしっかり茹でて、本来の姿がなくなるほどすりつぶしたものと、ドジョウ本来の姿のまま煮込んだものがあります。
朝鮮半島の南東部に位置する慶尚道[キョンサンド]では、茹でて潰したドジョウを、白菜、山菜、ニラなどと共に煮込み、ニンニクや山椒を入れてドジョウ特有の匂いを消して、あっさりとしたスープが特徴です。
南西部に位置する全羅道[チョルラド]の南原[ナムォン]では、慶尚道同様、茹でて潰したドジョウを、野菜と共に煮込みますが、味噌やゴマを入れ濃厚で辛いものが特徴で、南原[ナムォン]式の「추어탕[チュオタン]」は、全国各地にチェーン店があります。
首都ソウルでは、牛の脚、ホルモンなどでダシを取ったスープに野菜と、摺り潰さずに茹でたドジョウをトッピングして唐辛子ベースで煮込み、味噌を使わないのが特徴です。
ソウルから東に90キロほど離れた江原道[カンウォンド]の原州[ウォンジュ]でも、ソウル同様、摺り潰さずに丸ごとのドジョウと野菜、コチュジャンで煮込んだものが有名です。
韓国ではドジョウは養殖され、それでも需要が足りずに中国などから輸入しています。
主に「추어탕[チュオタン]」として鍋料理で食されていますが、唐揚げ、またはすりおろした物をタマネギ、薄力粉と混ぜてかき揚げにしたものもあります。
韓国では日本よりもドジョウを食べる機会が多いです。
日本ではあまり食べる機会がないですが、韓国では人気の食材なんですね。
ぜひ韓国へお越しの際はドジョウ料理を注文してみてください。
本日は「どじょう」についてのお話しでした。
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