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饅頭=餃子|만두[マンドゥ]は漢字で「饅頭」

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韓国語で餃子のことを만두[マンドゥ]といいます。

만두[マンドゥ]は漢字で「饅頭」と表記します。

ちなみに、餡子が入った甘い蒸しパンは「찐빵[ッチンッパン]」と呼ばれています。

目次

만두[マンドゥ]の歴史

朝鮮で만두[マンドゥ]という語彙は『迎接都監簋』(1643)という文献に初めて登場します。

17世紀の朝鮮王朝で、清(現在の中国)からのお客様を接待するために特別に作った記録があります。その後、宮中の宴会でも出されるようになったようです。

<만두[マンドゥ]という名称>

発祥の地である中国でも日本でも「餃子」という漢字語彙が使われていますが、

韓国では「饅頭」という漢字語彙を韓国語の発音で呼ばれているのは不思議なものです。

一方、日本語の[ギョウザ]という発音ですが、韓国では「餃子」を韓国語の漢字音で교자[ギョジャ]と読むため、韓国語を経由して餃子が日本に伝わったように聞こえます。

餃子は、中国が唐の時代にできた食べ物とされ、当時は「混飩」と呼ばれていたようです。

「混飩」は、小麦粉を練りこねたものに餡を詰め込んで、丸く整えて茹でたものでした。

しかし、後に水偏の「混飩」から食偏の「餛飩」で記されるようになり、日本では餃子ではなく、麺料理「うどん」を表す意味へと変化したようです。

話は、만두[マンドゥ]に戻しますが、韓国の中華料理店など餃子を扱う飲食店には야키만두[ヤキマンドゥ]というメニューがあり、発音だけでは「焼き饅頭」のように聞こえます。

実際に注文してみると、油で揚げた揚げ餃子を야키만두[ヤキマンドゥ]と呼んでいたのです。

야키만두[ヤキマンドゥ]は、군만두[クンマンドゥ]ともいいますが、야키[ヤキ]は、日本語の「焼き」をハングル表記したもので、「군[クン]」は、「焼いた」という韓国語であり、やはり揚げ餃子です。

探せばあるかもしれませんが、日本の中華屋さんなどで見られる鉄板の上で蒸し焼きにした焼き餃子ではなく、油で揚げ餃子、または蒸し餃子、スープの具材に入った水餃子などがよく食されています。

만두[マンドゥ]は、生地の材料、形、調理法

만두[マンドゥ]は、生地の材料、形、調理法がいろいろあります。

一般的に小麦粉を使いますが、そば粉、魚などを使った生地もあります。

中に入る餡も牛肉以外に、雉肉、鶏肉、アワビ、ハマグリ、白身の魚などを刻んだものもあります。

만두[マンドゥ]は丸いもの、日本でもおなじみの半月型のものがあります。

朝鮮王朝の宮廷では、小麦粉を練りこねた物を四角に切って、中にキュウリ、椎茸、牛肉を刻んで炒めたものを餡にして蒸したものを규아상[キュアサン]と、呼びました。

韓国語でナマコのことを해삼[へサm]といいますが、昔は「미[ミ]」と呼ばれ、ナマコが半月型の만두[マンドゥ]と同じ形をしていることから、미만두[マンドゥ]と呼ばれていました。

中国の「包子[パオズ]」、日本の肉まん、あんまんのような類は、왕만두[ワンマンドゥ]と呼ばれています。

その他には、餡にそのまま小麦粉をまぶして茹でた굴림만두[クルリmマンドゥ]があります。

朝鮮半島の南部地方では、白菜漬けをそのまま刻んで餡として皮に包んでこしらえますが、ソウル及び北部地方では白菜漬けを洗い、絞ってから餡に入れるところが異なります。

今では年中いつでも手に入る小麦粉ですが、かつては、小麦を栽培できる地方は限られており、朝鮮半島北部で主に栽培されていました。

昔から平安道、黄海道など朝鮮半島北部地方では、お正月に餃子を用意する風習があります。この風習が南部にも広がり、韓国でもお正月に餃子を作るようになりました。

小麦粉を練りこねた만두[マンドゥ]が朝鮮半島北部地方の主食として発達したため、現在、韓国各地の北朝鮮料理専門店のメニューに만두[マンドゥ]があるのです。

今回は만두[マンドゥ]についてのお話しでした。
皆さんの参考になれば嬉しいです。

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