こんにちは。かんしょくキッチン管理者のぶおです。
本日はきゅうりについてお話しします。
俺の出番だぁ。
キュウリの名称
日本語 | 韓国語 |
キュウリ | 「오이[オイ]」 |
キュウリはウリ科の野菜で、原産地をインド、ヒマラヤ山脈一帯を原産地とします。
漢字で「黄瓜」「胡瓜」と表記しますが、「黄瓜」は熟した実が黄色い瓜だからです。
「胡瓜」の「胡」は中国をはじめ、日本や朝鮮半島からみて西方の国々から伝わったものを意味します。
したがって、名称から中国を通じて伝わった野菜ということが窺えます。
韓国語でキュウリを「오이[オイ]」といいます。
「キュウリ」と「오이」は、一見、何の関連もないように見えますが、キュウリはウリ科に属し、「ウリ」と「オイ」で発音を比べてみると、2音節目「リ」と「イ」で、前者の「r」の消失はありますが、音が似ています。
「오이[オイ]」は、ハングル表記の確認ができる15世紀から20世紀に至るまで「외」という語形が見られ、『朝鮮語辭典』(1938)で初めて「오이」が表題語として登場しており「외」を「오이」の縮約形という説明があります。
韓国の食後に出てくる果物の定番の一つであるマクワウリは、漢字で「甜瓜」と表記して、ハングルでは現在でも「참외[チャメ]」といいます。
「참[チャm]」は「甘い」を指し、「甘いウリ」という意味です。
「참[チャm]」の部分を外すと「오이[オイ]」の古形が今でも残っていることがわかります。
一音節の「외」より二音節の「오이」が安定した形態と言えるため変化したと考えられていますが、定かではありません。
「외」は現在の韓国語の発音ですと、唇を丸めながら[ウェ]と発音しますが、時代をさかのぼるほど、現在の[オイ]に近い発音をしていたようです。
キュウリの種類と成分
キュウリの種類
日本で流通しているキュウリは表面に白いイボがあるもの、黒いイボがあるものが市場の90%以上を占めています。
キュウリの表面に白い粉のようなものがありますが、これはキュウリ自ら雨、風、乾燥などから身を守るため生成する成分で「ブルーム」といいます。
ブルームは農薬と誤解されることがあり、2001年以降、ブルームがない品種を栽培されて市場に出回るようになりました。
ブルームのない品種を「フリーダム」といい、欧米と日本の品種を交配してつくられました。表皮が厚くなくてさくっとして甘味があります。
韓国では「백다다기오이[ペkタダギオイ]」が、最も多く流通しています。
日本の販売店でキュウリよりも表皮が薄緑色をして、黒イボ系、白イボ系いずれもあります。「백다다기오이[ペkタダギオイ]」と似た品種を日本では「半白節成胡瓜」があります。
白イボ系は子房が大きいため水分は多いが熟しやすい特徴があります。
一方、黒イボ系は白イボ系に比べて子房が小さく、さくっとした食感があり、白イボ系よりも保存がきくため、キュウリを塩漬けにした料理にはこちらの品種がよく使われています。
次に「가시오이[カシオイ]」という朝鮮半島南部に位置する慶尚南道で夏に栽培される品種があります。
「가시[カシ]」とは「棘」の意味であり、名称の如く表面に小さな棘のようなイボがあるところが特徴です。
日本では「四葉胡瓜[すうようきゅうり]」といいます。
元来、中国華北系の品種で日本へは韓国を通じて入ったとされます。こちらは暑さに強いですが、低温には弱い品種です。
「취청오이[チィチョンオイ]」と呼ばれる緑色を帯びた深い青色をしたキュウリもあります。こちらは、12月から2月にかけて収穫され、生のままで食べたり、和え物にして食べたりされています。
俺もいろいろ種類があるんだな。
キュウリの成分
キュウリの表皮には髪、目、皮膚の健康維持、喉、肺など呼吸器を保護する作用があるβカロテン、むくみの解消、血圧を下げる作用があるカリウムが多く含まれています。
新鮮なキュウリ選び方と保存方法
新鮮なキュウリの選び方
濃い色をして手に持った時に重みがあるものが新鮮な証拠です。
形が曲がったものは、味に影響しそうにも見えますが、とりわけ味は変わりません。
キュウリの保存方法
低温、乾燥に弱い野菜ですので、ラップやポリ袋で空気が入らないように密閉して、ヘタを上にした状態で野菜室に立てて保存するといいでしょう。
キュウリを使った韓国料理
生のままで食べたり、塩漬けにしたり、醤油漬けにしたり、ニンニク、唐辛子などヤンニョムで漬けたりして食べられています。
キュウリは大根同様、大昔から「오이깍두기[オイッカkトゥギ]」「오이소박이[オイソバギ]」「오이장아찌[オイチャンアッチ]」など、数多くのキュウリ漬けがあります。
キュウリをウロコのように切れ目を入れて塩水に浸け、炒めて冷ました後、切れ目に炒めた肉や錦糸卵を挟んで甘酢をかけた「오이선[オイソン]」という料理があります。
今回は俺(キュウリ)の事でした。
のぶおありがとう。
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