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탕[タン](湯)とは、「찌개[チゲ]」と「국[クk]」の中間の料理法

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こんにちは。運営者のぶおです。
탕[タン](湯)って聞いて何を思い浮かべますか?
本日は탕[タン](湯)についてお話しします。

탕[タン](湯)とは具材をじっくり煮込んだ「찌개[チゲ]」と、具材よりもスープが多い「국[クk]」の中間ぐらいの調理法ですが、唐辛子ベースの合わせ調味料を入れて、煮込み過ぎる傾向にあります。

目次

탕[タン]の種類

魚介類が豊富に入った海鮮鍋は해물탕[へムルタン] 

牛肉の肋骨部分を長時間煮込んだ갈비탕(カルビタン)

参鶏湯[サmゲタン]

日本でもおなじみ、若鶏のお腹の中に高麗人参、もち米、棗、ニンニクなど具材を入れて煮込んだ参鶏湯[サmゲタン]などがあります。

参鶏湯は、ソウルの地下鉄3号線、景福宮[キョンボッックン]駅下車、徒歩5分のところにある「土俗村」[トソッkチョン]が有名です。

韓国では一年で最も暑いとされる伏日(복날[ポンナル])に삼계탕(参鶏湯)を食べます。

暑い日に熱いものを食べるのは、暑い日に運動して汗を流す、暑い日でも熱いお湯に入浴するように、熱を利用して爽快感を味わうことを「以熱治熱」と言います。

대구탕[テグタン]

대구탕[テグタン]というタラ鍋があります。

<대구맑은탕[テグマルグンタン]>

<대구맑은탕[テグマルグンタン]>

マダラのことを대구[テグ]、맑은탕[マルグンタン]とは直訳すると「澄んだ鍋」ですが、実際にはスープが透明ではなく、食材を長時間煮込んだ白湯のスープです。

ここでの「맑은[マルグン]」は「澄んだ」色ではなく、この料理を口の中に入れた時のすっきり、さっぱりとした爽快な食感を表しているようです。

さらには、대구매운탕[テグメウンタン]もあります。

<대구매운탕[テグメウンタン]>

<대구매운탕[テグメウンタン]>

매운탕[メウンタン]とは、直訳すると辛い鍋という意味ですが、粉トウガラシ、細く刻んだトウガラシがふんだんに入ることで真っ赤になり、見た目から辛そうな鍋料理です。

お腹いっぱい食べることを日本語で「たらふく食べる」といいますが、韓国語で「タラ」のことを「大口(대구)」といいます。

ちなみに「フグ」で有名な山口県の下関市では「フグ」のことを「フク」と呼びますが、韓国語で「복어」[ポゴ]で、漢字に直すと「福魚」です。

このように普段、ハングルで表記していますが、韓国語の半数以上は漢字が基になった語彙です。

감자탕[カmジャタン](豚のほほ肉煮込み鍋)

韓国語で감자[カmジャ]とはじゃがいものことであり、「ジャガイモ鍋」に聞こえますが、実際に名前に付くジャガイモはあまり入っておらず、豚のほほ肉や葉物野菜が多く鍋に入っています。

一人前ずつ出てくる全く同じの料理を뼈다귀해장국[ッピョタグィ へジャンクk]といって料理名が違います。

뼈다귀[ッピョタグィ]とは豚のほほ肉、해장국[へジャンクk]は解腸汁(アルコールから腸内を守る汁)という意味です。

감자[カmジャ]に話を戻しますが、豚の骨に黄色い筋があり、この筋のことを감자[カmジャ]といい、じゃがいもと同じ発音なのです。

つまり、감자탕[カmジャタン]とはジャガイモ鍋ではなく、「豚骨鍋」なのです。

매운[メウンタン](魚の辛鍋)

매운탕[メウンタン]は、直訳すると「辛鍋」ですが、魚を使った鍋料理のことを指します。

海の魚と淡水魚、いずれも具材として用いられますが、煮込む調理法が異なります。

海の魚を使う場合は、鍋にだし汁を注ぎ、コチュジャンを溶いてスープをぐつぐつ煮込み、魚のぶつ切りを入れて、魚の形が崩れないように煮込みます。

一方、淡水魚を用いた매운탕[メウンタン]の場合は、唐辛子ベースの合わせ調味料をふんだんに入れて、長く煮込むことで、淡水魚独特の匂いを消して味が良くなります。

下の写真は「쏘가리[ソガリ]」という매운탕[メウンタン]によく使われている魚です。

この魚は、初夏に旬を迎えます。昔、首都圏を流れる漢江の沿岸の人々は夏バテ予防の保養食として鶏の代わりに使われていました。

色んな탕[タン](湯)がありましたね。有名な参鶏湯[サmゲタン]も탕[タン](湯)の仲間でした。
韓国へお越しの際は色んな탕[タン](湯)をお楽しみください。

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