こんにちは。管理者のぶおです。
本日は白菜をご紹介します。
白菜はアブラナ科アブラナ属の二年生植物で、中国生まれの野菜です。
白菜と言えば、結球型の印象が強いですが、結球型でない品種も存在します。
白菜・「배추[ペチュ]」の歴史
実際に原産地中国では16世紀から18世紀になって結球型のものが現れ、品種改良を経て、スーパー、野菜屋さんで見られる結球型の白菜ができたとされます。
19世紀の終わり頃から20世紀初頭にかけて日本各地で結球型の白菜の栽培がはじまりますが、その多くは品種維持に失敗したようです。
結球型の白菜が登場する以前は、茎は短く、葉は広くて分厚いカブのような形をした非結球型の白菜でした。
朝鮮半島では17世紀頃、原産地の中国から結球型の白菜の種子を持ち帰り、高麗王朝時代の首都だった開城[ケソン]や現在の首都ソウルの一部地域で栽培が行われたようです。
1909年朝鮮半島に「清国1号」という名称の結球型の白菜が持ち込まれた。
韓国農村振興庁(2008)『韓国農業近代史』pp.168~169
日本同様、朝鮮半島でも結球型の白菜が一般的に栽培され食されるようになるのは20世紀以降のことです。
現在では、キムチといえば白菜を漬けたものの印象が強いですが、以外にもその歴史は浅いのです。
韓国では高冷地栽培、繁殖性栽培、春栽培、夏栽培、秋栽培などに分けられ、主に8月頃に種をまき、11月から12月にかけて収穫する秋栽培の白菜が多く出回っていますが、ビニールハウスでは、季節に関係なく白菜の栽培が行われているようです。
白菜を収穫する10日ほど前に表面の葉を包んで結ぶことで結球を促し、葉の中の温度が維持され、朝霜や雨や雪などによる劣化を防ぐことができるとされています。
白菜・「배추[ペチュ]と言う名称について
日本語 | 韓国語 |
白菜 | 「배추[ペチュ]」 |
白菜は韓国語で「배추[ペチュ]」と、いいます。
韓国でも漢字で「白菜」と表記しますが、韓国語の漢字音では[ペkチェ]と、よみます。
「배추[ペチュ]」は、中国語の白菜[báicài]を語源としているようです。
白菜は韓国語で「배추[ペチュ]」かぁ。一つ勉強になったよ。
白菜・「배추[ペチュ]」の効能
白菜は、水分がほとんどですが、低カロリーで免疫力を高めるビタミンC、高血圧、生活習慣病予防に効果があるカリウムが多く含まれています。
また、白菜をはじめとするアブラナ科の野菜には肝臓の解毒作用を活性化して、がん予防の効果を持つグルコシノレートが含まれています。
鮮度のいい白菜・「배추[ペチュ]」の選び方
白菜を選ぶ時、ずっしり重く、葉の先まで緑が濃く、白い部分に艶があり、芯の部分が変色していない物が鮮度がよい白菜です。
韓国の白菜・「배추[ペチュ]」を使った料理
- 「배추된장국[ペチュテンジャンクk]」
- 「소고기배추볶음[ソコギペチュポックム]」
- 「배추전[ペチュジョン]」
- 「배추찜[ペチュッチム]」
- 「배추장과[ペチュジャングヮ]」
「배추된장국[ペチュテンジャンクk]」
白菜をイリコだし汁で唐辛子、ネギ、タマネギなどと一緒に煮込んだ味噌煮込み「배추된장국[ペチュテンジャンクk]」
「소고기배추볶음[ソコギペチュポックム]」
白菜と牛肉を砂糖、醤油、おろしにんにく、おろししょうが、粉唐辛子を合わせてゴマ油で炒めた料理
「배추전[ペチュジョン]」
白菜と唐辛子、卵、薄力粉で煎った白菜チヂミ
「배추찜[ペチュッチム]」
白菜を大ネギ、タマネギと一緒にオイスターソース、酢、砂糖、唐辛子などの合わせ調味料で蒸した料理
「배추선[ペチュソン]」
牛肉、シイタケを刻んだものを茹でた白菜の間に挟み、だし汁をかけて煮込んだ料理
「배추장과[ペチュジャングヮ]」
白菜の葉をしなしなに干して、甕の中に漬け醤油、生姜、唐辛子、ニンニクなどを入れて和えた料理
韓国にお越しの際はぜひ白菜料理を食べてみてください。
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